同人音楽制作後記 その3

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今回はこちら!
・『in the waves / 池田奨 & 愛原圭織(2009年)』
・『恋するマーメイド / ぷらいむまりぃ(2009年)』
・『うんこの核心(REMIXED) / MC Tsukagoshi(2011年)』


今回含めいまんとこ作編曲双方を担当した楽曲のみに留めてますが、実はこの時期(2010年付近)には編曲のみを担当した同人曲も多くあるんですよ。後々お断りする様になったので今現在はないんですが。そういったものに関しても、特別編的な感じで今後纏めてみたいなと。さてさて。


■はじめに

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・私が過去に作編曲を担当した同人曲について綴ります。

・楽曲の中には既に特設ページや試聴音源等の情報が存在しないものもあります。
  そうしたものに関しリンクは行いませんので予めご了承くださいませ。

・記事のUPにおける頒布元サークル様への確認は特別行わないものとします。

・もし不適切とお感じになられた文面があった場合はコメ欄或いは
  私のTwitter等でご指摘下さい、記事の削除や修正に応じます。
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『in the waves / 池田奨 & 愛原圭織(2009年)』

※試聴音源はないよ!

こちらも試聴消えちゃってますね、まあかなり前なんで仕方ないか。
さて、この楽曲が収録された「ちょこみんと」は、池田奨さんと愛原圭織さんとの、「一度限りのコラボレーション(by 特設サイト)」アルバムだったんですよね。のっけから「一度限り」と断言しているあたり面白いと思いませんか。制作過程で大喧嘩でもしたのかもしれません。うん、そんなわけないですね。

さてさて楽曲性はというとざっくりバラードです。アルバムのラストを飾る、しっとりとしたテンポ感がベースの、タイトル通り波の様な抑揚のある楽曲となっています。

ハードシンセ(ハードウェアのシンセサイザー)鳴ってますねコレ。うちの環境はその後ソフトシンセ一本化してもう久しいんですが、この楽曲はそれ以前のものだという事か。モノはRolandのXV-5050と、あと多分ピアノ音源もかな(こちらの場合ハードシンセというかステージピアノ)。なんだろう…この当時使っていたものというとKORGのSGか、或いはRolandのRDかどちらかか。

歌唱に当たったお二人の声はいずれもとても柔らかで、あとブレーシーですよね。これはもうお二人に共通するお声の持ち味ですが、曲全体の透明感をより強調する様な感じで、とても良い効果を生み出していると思います。心地よい。

旋律面ですが、Aメロ部分の2音固まりはさぞ作詞しにくかっただろうなあ。私自身も作詞時にはこういうところ毎回苦労するんですけど、書いちゃう(作曲しちゃう)。理由としては作曲時、自らの脳内では英詞がハマる様なニュアンスで採譜する事がたまにあり、その場合結構な勢いでこういう旋律が叩き出されるという寸法。日本詞だと非常にハマり難いんですよ。

じゃあ日本詞においてハマりの良い旋律はどんなのかといったらまさに上記の逆、この楽曲でいうとBメロ及びサビ辺りみたいな。1フレーズ(というかブレスからブレスまでの間)に内包される音数が多い方が、あらゆる単語をはめ込み易いです。ちょっとした字余り字足らずは語尾あたりに一工夫する事で概ね収まりますし。

同人商業問わずバラード系を担当する事が多い私。ともすれば目立ち難い楽曲性ですが、それ故の自由めいたものがこういった楽曲性には確固として存在します。コード進行、音選び、アレンジ、フレージング…制約的でない、プログレッシブなつくりが出来るのがバラード制作の面白さ。



『恋するマーメイド / ぷらいむまりぃ(2009年)』

試聴音源はこちら

愛原圭織さんと真野綾さんのレアキャラユニット、「ぷらいむまりぃ」に寄せた2曲目がこちらになります。もうレアユニットということでいいですね?ぷらまりは!文字カラーも当然ボインレーです。

さて、そんなのこちらは70'sないし80's年代っぽいアイドルソングを目指して作成しました。…と表現をぼやかす様なこともないか、ようは昔の聖子ちゃんっぽい雰囲気を目指したものになります。

時を経て改めて聴いてみるとちょっと不思議なミキシングになっているなと先ず思いましたね。ビート感を支配するドラム音色からして少し特殊なのかな。この音はなにによるものだっただろう、多分Native InstrumentsのBatteryのライブラリか、或いはもしかしたらIK MultimediaのSampleTankXLかもしれません。

そして全体的なエアー感(リバーブ等空間系のエフェクト処理)も一風変わってますね。音量バランスもまたオーソドクスな感じではないな。当時なりの意図があったんでしょう、まあ色々試してみる事はよいことだ!

お二人の歌唱については本コラムその1の『ff~フォルテシモ/ぷらいむまりぃ(2009年)』に少し書いてますのでそちらをご参照。

『聖子ちゃんっぽい雰囲気を』とは前述ですが、制作過程ではレアまりのお二人がレトロな歌番組の様なステージングで歌うような感じをイメージしたんでしょう。想像力(妄想力?)の類は制作においてとても大事です、なんてったってモチベーションに関わりますからね。そういった力がまったく働かなくなってしまったら音作業は一気につまらなくなりそう…でもどうやって培うべきかは判らないですよね、自然と湧いてでてくるものだし。



『うんこの核心(REMIXED) / MC Tsukagoshi(2011年)』

※>試聴音源は上記特設サイト上にあるよ!(Flash埋込)

今回のコラムは愛原さん絡みの楽曲が2つということで、記事の偏り感を打ち消すためにあえて入れ込んでみました、上記2曲よりも若干新しめのこちら。

元祖(現在はTMBOXに上がっています)しかご存じない方からすると「これって同人曲なの?」となると思うんですが、同人曲verがちゃんとあるんですよ。それがこれ、『クラブトワレ』という企画CDに寄せたものです。

「トイレ(に置かれたアイテム)の擬人化企画」という事ですが、残念ながらうんこ等の排泄物は擬人化されていないんですよ。企画主であるちなさんの良心の呵責でしょうか、やっちゃえばいいのに、楽になるのに(

うんこ。うんことは。大ないしクソ等とも形容されるこの排泄物は、その強烈な悪臭も相まって常に我々人間から畏怖される存在です。畏怖すべき対象の主たるものといえば神が挙げられますが、この広い世界には内なる神という概念が存在します。つまりうんこは自らの体内に存在する究極の存在 - 神といえます。いえます

平時は姿を確認できないこのうんこが、神々しい黄金(もっとも多少くすんでいますがそれはこの際どうでもよい)の身体を纏ってこの現世(うつしよ)に降臨する時、我々は慄き(力み)、神の御許に(便座に)ひれ伏すのです。あの行為はまさに神降臨の儀式です。

臭いから、不衛生だからといって決して蔑ろにしてはいけません。間違っても道端でふと見かけたうんこに対し、「きたねぇ~wwwww」等といいつつ棒でつついたり、知らずにいる友人に踏ませたりなどしてはいけません。それはまさに冒涜的行為であり、程なくしてその者には制裁が下されます。自らの愚かさ、罪の重さを身をもって知る事となるのです。

しばしばあらゆる作品に登場する『うんこマン』などと呼称される架空のヒーローは、例外なく最強です。時折は『スーパーうんこマン』に進化し、その際まばゆいばかりの光を放ちます。それらを描く著者(例えそれが小学生男児であったとしても)は説かずして、うんこという存在の何たるかについて十二分に理解しているのでしょう。またある作品における『うんこマン』は、空腹に泣く少女に自らの身体を分け与えていました。強くそして慈悲深いうんこは、他宗教の神々と比較しても我々に対し実に身近なものなのです。

ともあれ、健康な身体及び健全な精神は常に快便と共にあります。我々が今こうして日々元気に過ごしていられるのも、見えざるうんこのお陰といえます。最後にこの言葉を皆さんにお送りし、今回のコラムを終わりたいと考えます。

 うんこなくして人生なし - 塚越雄一朗(NanosizeMir)

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